投資をしている人で「投資信託」を買ってる人も多いと思います。プロが運用してくれるので初心者には手軽で安心。
そう考えるのは当然だと思いますが、僕は1000万円以上の金額を投資してますが「投資信託」にはほとんど投資していません。
これには理由があり、「余計な費用がかかる」「そもそも値上がりしない」から投資していません。
これから「投資信託」の購入を考えている人は、この記事で「投資信託をおすすめしない理由」を説明するので参考にしてください。
「投資信託」は手数料を儲けるための商品
投資信託を買って保有すると「手数料」が発生します。この手数料を支払うことが無駄に感じてます。
手数料が発生するタイミングは以下の3つのタイミングです。
- 「投資信託」を買うとき
- 「投資信託」を保有しているとき
- 「投資信託」を売るとき
✳︎「手数料率」は商品によって変わりますので、投資信託の「目論見書」で確認できます。
購入するだけで発生する「手数料」
銀行や証券会社で「投資信託」を買った瞬間に手数料を支払ってマイナスになります。
この「手数料」はUFJ銀行が販売している「UFJ三菱インデックスオープン225」という投資信託の手数料率です。
たとえば
「UFJ三菱インデックスオープン225」を100,000円分購入すると。
100,000円✖️0.55%=550円の手数料が引かれます。
100,000円の資産が買った瞬間に99,450円になります。
「ネット証券」では「購入手数料」が発生しない「ノーロード」と言われる投資商品があります。
この場合は発生しません。
「ノーロード」でおすすめできる唯一の投資信託「オルカン」
「オルカン」と聞いたことがあるでしょうか?「emaxisslim 全世界株式(オールカントリー)」のことです。
全世界の株式に投資できる投資信託。しかも購入手数料無料(ノーロード)で信託報酬も控えめ。
ランキングで人気No1にもなった投資信託です。
唯一この投資信託だけはお薦めできます。
保有しているだけで「手数料」が取られている。
保有している間は「運用会社」がその投資信託を運用しており、そこに支払われる運用費が取られます。
「運用管理費」や「信託報酬(しんたくほうしゅう)」と呼ばれる手数料です。
たとえば
「UFJ三菱インデックスオープン225」を100,000円分購入すると。
100,000円分✖️0.682%=682円/年間
これを保有する限り取られることになります。
信託報酬は日々掛かってる手数料なので、その分、値上がりしないと手数料負けになっていきます。
何に投資してるのかファンドを見ても分からないので儲かるか分からない
投資信託の内容が分からないものが多く、ファンドの名前を見ても、その投資信託が何に投資をして利益を上げようとしてるのか分からないです。
株式投資なら、「トヨタ」とか「マイクロソフト」とか、企業に対して投資してるのが分かります。
たとえば「マイクロソフト」なら、パソコンは今後、台数が減ることはないし「Windows(ウィンドウズ)」の需要が減ることはないな、と”儲かる”予測はできます。
でも、投資信託は分からないものがたくさんあります。下は楽天証券で取り扱っている投資信託です。
- 投資のソムリエ
- ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド
- たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)
これらを見て本当に儲かるのか?わかる人はいないと思います。
でも、なんとなく”毎月分配” 、”成長”、”高利率”など甘い言葉に騙されて買ってしまいます。
自分が理解できない内容のものに投資はしない方が良いです。
日本の投資信託は儲からない「仕組み」
日本の「投資信託」は儲からない仕組みになっています。
日本の「運用会社」はサラリーマンで、投資信託の商品を決定する際、合議で決めます。みんなで相談して、みんなで決める、みたいな。
「運用会社」はもし商品が値上がりしなくても、手数料収入があるので一定の報酬は約束されています。なので「投資信託」は売れれば良いという考え方になります。
一方、アメリカの「運用会社」は出来高で、報酬が決まります。
「顧客利益」の何%と報酬率が決まってるので、作った金融商品で利益が出ないと報酬はゼロになります。
この「手数料収入」と「利益を出して報酬を得る」の違いがあり、とにかく”売る”のか”利益を出すのか”。
投資家としては”利益を出す”商品に投資したいので、ぼくは日本の投資信託を買っていません。
投資して儲からない「ファンド」が多い(初心者は要注意)
将来の「値上がり」や「配当」などがあるから投資するのですが、そもそも「値上がりするの?」というような「ファンド」が多いと思います。
「テーマ型投資信託」は一時的な人気でキケン
そのときに注目を浴びているものを集めた投資信託です
- オリンピックに関連する投資信託
- AIに関連した投資信託
- 成長が見込める国に関連した投資信託(インドなど)
下は「オリンピック関連」で紹介されたスポーツをテーマとする投資信託です。
例えば投資初心者なら”これは伸びる”と思うかも知れません。
でも、一時的なブームで廃る(すたる)こともあり得るので、儲けもなく手数料だけ取られると考えてます。
もし、成長したとしても注目を浴びてるので、投資信託の価格は高値だと思います。そこから利益を出すなら、さらに成長が必要なので厳しいと考えています。
「分配型投資信託」は資産を取り崩すのでダメ
分配金がもらえる投資信託は毎月や四半期など一定期間ごとに分配されます。
分配金がもらえるので良いのですが、この分配金の原資はどこから来てるのかが問題です。
利益が出て分配してるのなら良いのですが、資産を取り崩して出してる場合があります。その場合は投資信託の価格も下がるので、結局はマイナスになってます。
下の説明図は「PICTET(ピクテ)」という投資顧問会社のページに書かれている内容です。
「運用資産の一部を取り崩す分配金は支払われた分だけ基準価格が下がる」と書かれています。
結局は投資したお金の一部が分配金で返ってるだけなので、何の儲けにもなってません。
投資信託で「46%の投資家が損してる」事実
2018年には金融庁の調査で個人投資家の46%が投資信託で損してることが分かってます。
これは銀行で投資信託を買った人にアンケートして、ある一定時点で買った時と比べて、得してるか、損してるかを聞いたものです。
46%の人がその時点で含み損になってると回答がありました。
含み損なんでまだ投資家が投資信託を保有してる状態です。
これから先て売った段階で損になってなければ良いのですが、一定時点で投資家の半数がマイナスになるような投資信託に投資したくないと考えてます。
「投資信託はおすすめしない」のまとめ
投資信託はおすすめしない理由は
- 手数料が取られる
- 儲かるファンドなのか判断できない
- そもそも儲からない
の3つです。
全ての「投資信託」がそうとはいいませんが、投資初心者がそこまで理解して投資できないと思います。
「投資信託」以外にも投資初心者に向いている投資商品はあります。
投資は「確実に」「リスク少なく」「増やす」のが大事です。投資する前に他の「金融商品」も調べてから投資しましょう。