海外FXに口座開設するときには、「キャッシュバックサイトを利用すると得」と思っている人も多いのではないでしょうか。
たしかにキャッシュバックサイトを経由することで、報酬を現金として受け取れるなどメリットもあります。
しかし、デメリットも多く利用するには慎重に検討しなければなりません。
そこで、今回は海外FXのキャッシュバックサイトを利用するメリット・デメリットを詳しく解説します。
海外FXのキャッシュバックサイトとは?
海外FXのキャッシュバックサイトとは、海外FX業者で新規口座開設をするときに
TariTali(タリタリ)などのキャッシュバックサイトを経由することで、お金を還元するサービスのことです。
登録する海外FX業者によって還元率は異なりますが、トレードごとにキャッシュバックを永久的に受け取れることで人気を集めています。
海外FXのキャッシュバックの種類
海外FXのキャッシュバックは、「直接キャッシュバック」と「間接キャッシュバック」の2種類があります。
直接キャッシュバックとは、「海外FX業者が提供するボーナス」のことを指します。
具体的には以下の通りです。
- 新規口座開設ボーナス
- 入金ボーナス
- 取引ボーナス
一方で間接キャッシュバックとは、「海外FX業者とトレーダーの間にキャッシュバックをする専門業者が入る」サービスのことです。
つまり間接キャッシュバックはいわゆるキャッシュバックサイトのサービスのことを指しています。
なかにはキャッシュバックサイトのほかにも、アフィリエイトサイトからもIB契約をして紹介料を受け取っている場合もあります。
キャッシュバックサイトは海外FX業者からもらった報酬のうち、一部をキャッシュバックとしてユーザーに還元しているというわけです。
キャッシュバックは取引結果に関係なく、取引量に応じて報酬が発生する仕組みです。
キャッシュバックサイトを経由するメリット
キャッシュバックサイトを経由する最大のメリットは、報酬が受け取れることです。
報酬が受け取れるという面で具体的なメリットを解説します。
報酬が現金で受け取れる
キャッシュバックの報酬は、現金で受け取ることができるのがひとつ目のメリットです。
海外FX業者でもボーナスキャンペーンを行っていますが、基本的に取引の証拠金として利用できるものの、そのままボーナス分の金額を引き出せるわけではありません。
キャッシュバック率は証拠金のおよそ1~5%程度、仮に毎月10万円を取引するなら最低1,000円はもらえる計算になります。
つかいやすい現金で受け取ることで、生活費や娯楽費など自由な用途に使えるのが魅力と言えるでしょう。
ボーナスの二重取りができる
経由する海外FX業者によっては、キャッシュバックサイトと海外FX業者のボーナスキャンペーンも二重取りも可能です。
たとえばキャッシュバックサイトでは現金として、海外FX業者から受け取るボーナスは証拠金として利用することで取引は実質無料で現金も手に入ります。
キャッシュバックサイトを経由するデメリット
キャッシュバックサイトを経由することで報酬が受け取れることがメリットと紹介しましたが、利用にはデメリットも存在します。
結論からいうと、キャッシュバックサイトを経由するのはメリットよりもデメリットが大きいです。
銀行口座の登録(個人情報の開示)が必要
キャッシュバックを受け取る場合、「本当に経由して登録したのかを証明するため」海外FX業者に登録した銀行口座の情報を開示しなければなりません。
口座情報のスクリーンショットを求められることが多いですが、以下のような個人情報を求められることも。
- 氏名
- 住所
キャッシュバックサイトは海外FX業者とは別物なので、キャッシュバックサイトは当然金融ライセンスなどは保有していないので信頼性があるとは言い切れません。
「外部のサイトに個人情報を流す」という観点からみると、不安要素があると言わざるを得ないでしょう。
キャンペーンサイトの原資はユーザーの資金なので意味がない
そもそも、キャッシュバックサイトを経由することでもらえるボーナスは、もともと原資である資金をユーザーが払っていることで成り立っています。
キャッシュバックサイトを経由して登録をする場合、元を取るためにスプレッド(取引手数料)を高めに設定しているケースが多いです。
いくらキャッシュバックとしてお金を受け取れても、手数料が高すぎては全く意味がありません。
そのため他の業者と比較して明らかにスプレッドが広い・キャッシュバックの金額が大きい場合は注意することをおすすめします。
つまり、キャッシュバックの大きさで決めるのではなく「利用したい業者かどうか」を一番の判断基準にすると失敗しないでしょう。
キャッシュバックの利益も税金がかかる
海外FX業者で得た利益は「総合課税」として徴収されますが、キャッシュバックの金額も対象となります。
所得が増えるごとに税金は高くなり、5%~最大45%の間で税金がかかります。
キャッシュバックを利用するのはいいですが、キャッシュバックを受けすぎるあまりに多額の利益を出すと税率が高くなることも覚えておきましょう。
キャッシュバックサイトを経由すると受け取れる金額が少なくなることも
キャッシュバックサイトを経由して報酬をもらうことで、海外FX業者で受け取れるはずの直接ボーナスが受け取れないケースがあります。
たとえば、大手キャッシュバックサイトTariTaliでは「XMとBigBoss」はキャッシュバックサイト業者を経由した場合は直接ボーナスが受け取れません。
場合によっては、直接ボーナスの金額が大きくなることも少なくないため、キャッシュバックを利用するときはどちらのほうが得なのかは慎重に検討することをおすすめします。
悪質なキャッシュバックサイトが横行している
キャッシュバックサイトのなかには、個人情報を狙った悪質なサイトも存在します。
なかには大手キャッシュバックサイトとよく似た「偽サイト」もあるため、ひと目では見分けは困難です。
対処法としては、サイトのURLの最後が「.com」「fxgt」が表示されていない場合は偽サイトの可能性が非常に高いです。
キャッシュバックサイトを運営する金融業者は「.com」といった正規ドメインを使用しているなら本物だと証明しているので、ひとつの判断基準にすると良いでしょう。
キャッシュバックサイトを利用するのはデメリットが大きい:まとめ
キャッシュバックサイトはメリットが大きいという記事をよく見かけます。
実際、キャッシュバックサイトを経由して口座開設するだけで「現金が自動でキャッシュバックされる」というメリットは魅力と言えるでしょう。
しかし、注意しなければならないのは「キャッシュバックの原資はユーザーが負担しているもの」ということです。
キャッシュバックサイトでもらう報酬は、実は以下のような仕組みで回っています。
ユーザーが取引で払う手数料→海外FX業者→キャッシュバックサイト→ユーザーに一部還元
そのため、高すぎるキャッシュバックを実現できる背景には、「その分高い手数料をユーザー」が払っているということを忘れてはいけません。
それでもキャッシュバックサイトを利用したい場合は、「元の手数料」と「キャッシュバックサイトを経由する場合の手数料」を比較し、キャッシュバックサイトを経由する手数料が高すぎないかどうかを検討すると良いでしょう。